Kitajskaya’s Raccomandazione

このブログでは、私、Kitajskayaが気になったモノを紹介します。私の嗜好はかなり偏っているので、かなりマニアックなものなると思います。また気まぐれなので、更新はまちまちになると思います。 Raccomandazioneとは、イタリア語で「おすすめ」という意味です。

田丸屋の金印わさび漬け

 2020年もあと2日で終わろうとしています。今年は年初から新型コロナウイルスに振り回された1年でした。現在でも新型コロナウイルスの第3波の影響で、国内外の移動が制限されており、普段だと年末年始の帰省でごった返す駅も閑散としています。私も今年は娘の成人式のお祝いで、実家の母親が着物を作ってくれたこともあり、そのお披露目で帰省しようと思いましたが、結局は夏も冬も感染が怖いこと、いやそれ以上に周囲の目が厳しいことから、泣く泣く断念することしました。

 また今住んでいる藤枝市で予定されていた成人式の式典も残念ながら各地区代表1名のみ出席と大幅に縮小されることとなり、娘は出席することが出来なくなりました。このように今まで当たり前に出来たことが出来なくなってしまう、このようなことは今までの50年以上も生きてきて初めてのことであり、平凡な日常を破壊した新型コロナウイルスは疎ましい限りですが、来年こそは平凡な日常が取り戻せることを切に願っております。

 前置きが長くなりましたが、今回は帰省できないということで、本来ならば帰省の時にいつも買って帰る静岡県のお土産、田丸屋のわさび漬けについて紹介してみたいと思います。

 

 

 わさびは日本固有の植物でその歴史は古く、飛鳥時代にはその存在が確認されており、鎌倉時代から室町時代にかけて食用にされていたようです。わさびの栽培は江戸時代初期に駿河の国の安倍川上流の有東木村(うとうぎむら)で始まったと言われます。有東木の村人が、野生のわさびを湧水地で栽培し、駿府城で隠居していた徳川家康に献上されました。家康からその味と香りが絶賛され、またわさびの葉が徳川家の家紋に通じることから有東木村のわさびは幕府の庇護を受け、門外不出の扱いとなりました。

 現在でも静岡県は水わさびの生産は日本一で、産出額は全国の7割強を締めています。特に有東木のわさびは 島根県匹見(ひきみ)わさび、長野県の安曇野(あずみの)わさびと並んで日本三大ワサビと呼ばれています。

 現在のわさび漬けの発祥は、宝暦年間(1751~1763年)に開発されたとされています。駿河の国の商人であった田尻屋利助が、有東木村に伝わるワサビの茎の糠漬けに酒粕を混ぜることを考案し、「わさび漬け」と命名して売り出したのが始まりだとされています。

 明治時代になり、1889年東海道線に静岡駅が開業すると、静岡市内で漬物屋を開業していた田丸屋の初代望月虎吉さんが、駅構内で木で出来た丸い化粧樽にわさび漬けを詰め、車窓越しに販売しました。これが人気を博し、日本全国に静岡のわさび漬け、田丸屋のわさび漬けが広まりました。

 

www.tamaruya.co.jp

 田丸屋のわさび漬けはすべて国産のわさびを使用しており、特に「金印」は品質、色、形状を基準として、田丸屋さんの熟練の職人の目で選別した物を使用しています。酒粕も最上級のものを十分熟成させて丁寧に作り上げています。「金印」は他のわさび漬と比べて、根わさびが多く配合されており、わさびの風味やピリッとした辛さなど、わさびそのものの味をより堪能できます。

 また樽を開けると、中にはわさび漬けが4パックに分けて密閉されています。一度に全部開けて風味を損なうことがなく、美味しく食べらえるようにとの田丸屋さんの心遣い、それは田丸屋さんの経営方針にある「全国各地に”美味しい日常食品″として、また“贈り物“としてご利用していただく」が根深く感じられ、常にお客様のことを考えられていてとても有難いことと感じいります。

 さて、このわさび漬け、ご飯に載せて食べるのが一般的ですが、それ以外にも蒲鉾に添えた板わさ、竹輪やはんぺんに付けてみたり、豆腐や納豆に載せて戴くのもオツですね!!ざる蕎麦やそうめんの薬味に入れてみてもいいと思います。あとこれは私はやったことはありませんが、パンにバター代わりに塗ってトーストにする食べ方やパスタにする食べ方もあるそうですが・・・。どうなんでしょうか!?

  

 わさびについては私のメインブログである「五つの池の喫茶店」にも関連する記事を2017年2月に書いています。興味のある方はご覧ください。

 

kitajskaya.hatenablog.com

 

 参照:わさびの田丸屋本店 田丸屋本店について わさび漬けの歴史と田丸屋本店

    Wikipedia わさび

 

 

お恥ずかしい文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございます。

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