Kitajskaya’s Raccomandazione

このブログでは、私、Kitajskayaが気になったモノを紹介します。私の嗜好はかなり偏っているので、かなりマニアックなものなると思います。また気まぐれなので、更新はまちまちになると思います。 Raccomandazioneとは、イタリア語で「おすすめ」という意味です。

藤枝かおり

品種茶・藤枝かおり(藤かおり) 80g

品種茶・藤枝かおり(藤かおり) 80g

 藤枝市の山間部は気候風土がお茶の栽培に適しており、明治初期より山林を開墾、茶園を広げお茶の生産に力を入れてきました。藤枝市が生んだ食文化である「朝ラー」も元はと言えば、朝が早い茶業関係者のために、志太地方のラーメン屋さんが開店時間を朝の5時とかに早めたのが始まりだそうです。藤枝市には「茶町」という地名がありますが、これは茶業関係者が集まっていることの名残のようです。
 
 藤枝市の茶業は新興産地の隆盛に伴い停滞気味でした。藤枝茶振興協議会は茶産地‘藤枝’の復活のため、藤枝市藤岡在住の森薗市二さんが開発した香りの強い紅茶系品種「静印雑131」と日本茶の代表品種である「やぶきた」を掛け合わせてできた品種を「藤かおり」として、1996年に品種登録しました。これを機に、藤枝市では官民一体となり茶業振興の起爆剤となるようこの新品種を大々的にPRします。2002年には「藤枝かおり」として商品登録して、日本茶の販売を開始します。ただ当初は苦戦したようです。転機になったのは、2007年に「藤枝かおり」をペットボトルとして販売したことでした。これが大ヒットし、これを機に「藤枝かおり」も徐々に認知度を上げて、今は販売も軌道に乗っているようです。
 
 「藤枝かおり」の特徴は日本茶離れした香りに特徴があります。当初苦戦したのも、この香りに茶小売店が敬遠したのがその理由です。香りとしてはジャスミン茶や紅茶のような感じ、ほんのり甘い香りがします。渋みが少なく穏やかな味というのでしょうか、どちらかと言えば和菓子や和食よりも洋菓子や洋食に合うという感じですね。最初は私もこの香りには戸惑いましたが、慣れてくると病み付きになりました。包装パッケージも藤枝市のシンボルカラーである‘薄紫色(藤色というのでしょうか?)’を使用しており、ご贈答にもいいと思います。大ヒットしたペットボトルは夏季限定販売とのこと、夏の熱いときの冷たい一杯は最高です!
 
 このほかにも藤枝茶振興協議会がブランド化を進めているのが、「藤枝めぐみ」と「藤枝くれは」です。「藤枝めぐみ」は市民が選んだ飲んで美味しいお茶というフレーズで、毎年藤枝市の製茶工場で作られた原料茶を市内の茶師たちが匠の技により仕上げ、それを藤枝めぐみ審査会にて公募により選出された市民が審査し入選したお茶です。こうして入選されたお茶を「藤枝めぐみ」として販売します。こちらは「藤枝かおり」と違ってくせのない普通のお茶です。「藤枝くれは」は「藤枝かおり」の原料品種である「藤かおり」を使用して作られた紅茶です。原料確保が難しく貴重品なので、私はこの「藤枝くれは」は見たことがありません。ちなみにこの3つを「藤枝茶三姉妹」というそうです。

 
 お茶に多く含まれるカテキンは、動脈硬化や高血圧、心臓病などの予防効果があるとされています。まさに健康パワーの源、お茶をたくさん飲んで、子供たちのためにも長生きしようと思います。


 この記事は、私のメインブログである「五つの池の喫茶店」の記事を少し編集いたしました。