Kitajskaya’s Raccomandazione

このブログでは、私、Kitajskayaが気になったモノを紹介します。私の嗜好はかなり偏っているので、かなりマニアックなものなると思います。また気まぐれなので、更新はまちまちになると思います。 Raccomandazioneとは、イタリア語で「おすすめ」という意味です。

深夜食堂

 

 2023年がスタートしました。今年最初に紹介するのは「深夜食堂」です。

 2023年の年始はスカパーで深夜食堂を、ドラマ版・映画版を含め、ずっと視ていました。深夜食堂は1部から5部まであって、1部は10話構成で1話は30分、それに映画を含めると約29時間、さすがにテレビ📺は私だけ視るのではないというか、大概は嫁か娘がチャンネル権を握っていて、私にはほとんどチャンネル権はないので、大半は録画で済ませましたけど・・・。

 

www.meshiya.tv

 

 深夜食堂は2006年10月から小学館の漫画雑誌「ビッグコミックオリジナルに掲載された安倍夜郎さんの漫画で、2009年10月からは小林薫さん主演でTBS系列でテレビドラマがスタートし、2015年と2016年には映画化もされています。このドラマには後にテレビ東京系列で放送された「孤独のグルメ」で主演された松重豊さんも強面のヤクザ役で出演されています。

 深夜食堂の内容は新宿・花園界隈の路地裏にひっそりと佇む小さな飯屋。そこは顔に傷があるちょっと訳あり(?)のマスターが一人で切り盛りしており、店の営業時間は夜12時から朝7時頃まで、それが「深夜食堂」と呼ばれる所以となっています。メニューは

豚汁定食  600円

ビール(大)600円

酒(二合) 500円

焼酎(一杯)400円

酒類はお一人様3本(3杯)まで

で、後は勝手に注文してくれれば、出来るものなら作るのがマスターの営業スタイルです。この店に集う客たちの人間模様がマスターとの交流を含めうまく描かれており、笑いあり涙あり、時には考えさせられる秀悦な人間ドラマと言えます。

 登場する客はヤクザや料理評論家、普通のサラリーマンやOL、AV男優やストリッパー、ゲイバーのマダムや更にはラジオのDJ学校の先生など多種多様であり、また一癖も二癖もある人間、普通の生活をしている人間など生きている環境も様々な人間が登場します。

 特に新宿・花園界隈という地域柄、アンダーグラウンドの人たちが多く登場しますが、偏見などはなく、むしろ暖かい視点で描かれています。そしてそれらの登場人物の生き様が深夜食堂のメニューとともにうまく描かれています。

 ドラマが展開する上で鍵となるのはやはりサブタイトルに記されたメニュー。以下はドラマ版と劇場版の深夜食堂に登場するメニューを列記してみました。

 

▼テレビドラマ

 

放送話 サブタイトル(メニュー) 放送話 サブタイトル(メニュー)
1 赤いウィンナー、卵焼き 26 ロールキャベツ
2 猫まんま 27 しじみ
3 お茶漬け 28 きんぴらごぼう
4 ポテトサラダ 29 レバにら、にらレバ
5 バターライス 30 年越しそば
6 カツ丼 31 タンメン
7 タマゴサンド 32 アメリカンドック
8 ソース焼そば 33 トンテキ
9 アジの開き 34 オムライス
10 ラーメン 35 たまご豆腐
11 赤いウィンナー 36 梅干し、梅酒
12 唐揚げ、ハイボール 37 白菜と豚バラ(一人鍋)
13 あさりの酒蒸し 38 長芋のソテー
14 煮こごり 39 ハムカツ
15 缶詰 40 年越しそば
16 クリームシチュー 41 チキンライス
17 白菜漬け 42 ささみチーズかつ
18 冷やし中華 43 小梅のおにぎり
19 肉じゃが 44 手羽先の唐揚げ
20 ギョーザ 45 焼きそばパン
21 メンチカツ 46 秋鮭ときのこ
22 豚バラトマト巻き 47 きつねうどん
23 里いもとイカの煮もの 48 カレーラーメン
24 紅しょうがの天ぷら 49 甘い卵焼き
25 春雨サラダ 50 蟹、年越しそば

 

▼映画

 

劇場版タイトル  サブタイトル(メニュー) 
深夜食堂 ナポリタン、とろろご飯、カレーライス
続・深夜食堂 焼き肉定食、焼きうどん、豚汁定食

 

 表を見て分かるように、登場するメニューはどれもありふれたもの(カレーラーメンといった変わったものが1個ありましたが)、大半が誰が食べたことのあるものばかりです。人の一生にの影響をどれくらい受けるかは分かりませんが、「おふくろの味」とか「田舎の味」といった言葉があるように、人間の人格形成にかなり影響を与えるのではないかと思います。

 それ故にそのメニューに託された登場人物(この場合は深夜食堂に集う客ですが)の思いとか生き様が色濃く残り、1話30分という短いスパンながらも登場人物の人間ドラマがうまく描かれていると思います。そしてどこかしら哀愁を帯びた佇まいが残るエンディングも見事です。また各回に出てくるメニューの一品一品がどれも美味しそうで、思わず「ゴクリ」と思わせる映像もさすがだと思います。

 ドラマ版深夜食堂はドラマ・映画を入れて50人以上の人間模様を描いています。中には悲しい結末になった人も居ますが、それでも何とか生きていっています。今回はスカパーの特番で一気に視聴しましたが、時間があれば何回でも視てしまう、そのような魅力がこの作品はあると思います。

 

追記:最近はビックコミックオリジナルを買うことはなくなりましたが、深夜食堂は今でも連載されているようです。なお深夜食堂のコミックは現在25巻まで発行されています。

 

 

 ドラマ版ではオープニングタイトルバックでJR新宿駅界隈、ガード下から靖国通りの夜の街並みが映し出されていますが、と同時に何やら哀愁を帯びた歌声が流れてきます。この歌声が一日の終わりを迎えた夜の繁華街と妙にフィットしています。歌っているのはミュージシャンで俳優の鈴木常吉さんで、曲のタイトルは「思ひで」。残念ながら、鈴木さんは2020年に食道がんでお亡くなりになっています。

 

思ひで

思ひで

  • provided courtesy of iTunes

 

 ドラマ版の第3シリーズのエンディングで使用された高橋優さんの「ヤキモチ」。これも哀愁がかかった曲調で、ドラマの中の人間模様と併せて、心に響く名曲だと思います。 

 

ヤキモチ

ヤキモチ

  • 高橋優
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 

参照:Wikipedia 深夜食堂安倍夜郎

写真:無料写真素材 写真AC 豚汁とお箸 yuzu2039

 

 

お恥ずかしい文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございます。

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