- 作者: 高山正之
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2015/02/28
- メディア: 単行本
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この本の帯にはこのように書かれています。
「この本には、大新聞が書かないことだけだけが書かれている!だから「朝日新聞」しかよんでいない人には、理解できないかもしれない・・・・」
「日本人もそろそろ本当に腹黒いのは誰なのかを知ったほうがいい」
本書では、相変わらずの小気味良い‘高山節’が展開されています。タイトルはアメリカ、中国となっていますが、内容はそれ以外の、韓国やオーストラリア、日本の検察や文化人、朝日新聞、はたまたキリスト教やイスラム教などの嘘や偽善、矛盾も取り上げられています。高山さんが一貫して主張されている「世界は腹黒い、日本人はアメリカ、中国、韓国のつく邪悪な嘘に騙されてはいけない」ということを、この本でも読者に再認識させてくれます。
これは私感ですが、高山さんの書かれる文章はとても読みやすいと思います。何より一文一文が時事問題を執筆する他の著述者に比べて短いし、難しい語彙はあまり使われていません。時事問題を書く人(文化人と言われている人もそうですが)って、文を難解に難解に書きたがるのではないかと思う時があります。ある程度の知識や教養がないと時事問題を理解できないのは仕方ないにしても、難解すぎてすぐ読むのを‘やぁめたー’となることもしばしば、中には自分がいかに偉いかを示すためにワザと難しく書いたんでは疑わるようなものもあります。高山さんの著作では、私のようなアホな人間でも時事問題が理解できるようと割と平易でなお且つたまにウィットや毒を散りばめ、わかりやすく解説してくれ、また新聞が報道しない‘闇’を暴きだしています。流石に保守論客の人気者だけはあります。
コラムのタイトルも刺激的、一部を紹介しますと(帯の部分に書かれていたものです)
・日本文化人の「反権力」は相手を間違えていないか
・日本で一番偉いと勘違いした「朝日」と「検察」
・日本人は今も昔も中国人のいいカモでしかない
・「パターン死の行進」の前に米軍が無差別殺戮をした罪を問え
・アメリカは日本に戦争を仕掛けたツケをいま払わされている
・「性奴隷」こそは欧米の専売特許じゃなかったのか
・中国のスクランブルが怖いのは操縦しているのが中国人だから
・日本だけは改憲できないとアメリカが決めた
・憲法九条にはノーベル平和ボケ賞をあげるべきだ
・韓国には「日本海海戦」を「東海海戦」とでも言うつもりか
これを見ると、どんな内容か興味が湧き、実際に読んでみたくなりますね。高山さんはまえがきに
「どこかに行きたくなったら、本書を読めば、生きて帰れるかどうかの見当はつく。その参考にしてみれば幸いだ。」
と意味深に書かれています。私としては中東に行かれるカメラマンやジャーナリストにお勧めいたします。(余計なお世話ですかね・・・。)
最後に、高山さんの著作をいくつか紹介いたします。
- 作者: 高山正之
- 出版社/メーカー: 高木書房
- 発売日: 2004/11
- メディア: 単行本
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- 作者: 高山正之
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2014/09/18
- メディア: 単行本
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- 作者: 高山正之
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/08/16
- メディア: 単行本
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- 作者: 高山正之
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/09/01
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- 作者: 高山正之
- 出版社/メーカー: ワック
- 発売日: 2011/07/21
- メディア: 単行本
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